ソースの管理

●環境設定

ここではインストールと設定の方法を説明します。

サーバでの設定
・subversionのインストール
・subversionの設定
・subversionの利用
クライアントでの設定
・TortoiseSVN のインストール
・TortoiseSVN の設定
・TortoiseSVN の利用

●サーバでの設定

はじめに
ssh接続ができる環境を用意します。
接続ユーザを user、接続先サーバを user.sakura.ne.jp とします。

○subversionのインストール

ソースの取得と展開
例では /home/user/local/src へ展開します。
cd ~ mkdir -p local/src cd local/src wget http://subversion.tigris.org/downloads/subversion-1.6.6.tar.gz wget http://subversion.tigris.org/downloads/subversion-deps-1.6.6.tar.gz tar xzf subversion-1.6.6.tar.gz tar xzf subversion-deps-1.6.6.tar.gz
ビルド
cd subversion-1.6.6 ./configure --prefix=$HOME/local --without-berkeley-db --with-ssl --without-serf make make install
※/home/user/local/bin に svn のコマンドがインストールされます。
PATHを通す
cd ~ ln -s local/bin bin
※subversionのクライアントからssh経由でsvnを起動できるようにPATHを通しておきます。
さくらインターネットでは、/home/user/bin がPATHに含まれているので、ここではシンボリックリンクを使って/home/user/bin が /home/user/local/bin を参照できるようにしました。

○subversionの設定

はじめに
リポジトリを /home/user/local/svn/repos/project1 に作成するとクライアントからのリポジトリ参照のURLは以下のようになります。
svn+ssh://user@user.sakura.ne.jp/home/user/local/svn/repos/project1
※少し長い気もするのでお好みで変更してください。
リポジトリ作成
cd ~/local mkdir -p svn/repos cd svn/repos svnadmin create $HOME/svn/repos/project1
管理用ディレクトリの作成
必須ではないそうですが後々の管理で便利だそうです。
mkdir temp cd temp mkdir branches tags trunk cd .. svn import temp file://localhost/$HOME/svn/repos/project1 -m 'initial dir' rm -rf temp
開発物件の設置
trunkディレクトリに開発物件を置きます。サーバに物件があれば
svn import ~/www/current_site file://localhost/$HOME/svn/repos/project1/trunk -m 'initial import'
※後でsubversionクライアントからもインポートができます。URLは以下になります。
svn+ssh://user@user.sakura.ne.jp/home/user/local/svn/repos/project1/trunk

○subversionの利用

Web公開用のHTML等のファイルをURLに対応するディレクトリ上に置きます。

チェックアウト（作業用コピーの作成）
svn checkout file://localhost/$HOME/svn/repos/project1/trunk ~/www/project1
※最初に一度だけ行います。
アップデート（作業用コピーへ更新を反映する）
svn update ~/www/project1
※更新された内容をWeb公開する時に毎回行います。

●クライアントでの設定

○TortoiseSVN のインストール

入手
http://tortoisesvn.net/downloads から TortoiseSVN-1.6.6.17493-win32-svn-1.6.6.msi をダウンロードします。
インストール
http://www.gside.org/Gentoo/subversion/subversion_client.html が参考になります。

○TortoiseSVN の設定

TortoiseSVN から svn+ssh のプロトコルを使うために以下の設定を行います。

デスクトップを右クリックしてポップアップメニューから[TortoiseSVN][設定]を選びます。
「設定 TortoiseSVN」ダイアログの[ネットワーク]の「SSH SSHクライアントの」欄に以下のいずれかを設定します。
- １つのサーバへ簡単に接続する場合。
  SSHのログインID、パスワードを設定します。
  TortoisePlink.exe -l user -pw password
- １つのサーバへ鍵を使って接続する場合。
  SSHのログインID、パスワードを設定します。
  TortoisePlink.exe -l user -i "C:\Documents and Settings\user\My Documents\id_rsa.ppk"
- 複数のサーバに接続する必要がある場合。
  "C:\Program Files\putty\plinkw.exe"※以下PuTTYのインストールと設定も必要になります。
- PuTTY のインストール
  puttyごった煮版 http://yebisuya.dip.jp/Software/PuTTY/ から　インストーラー putty-0.60-JP_Y-2007-08-06.exe をダウンロードし起動します。
- PuTTY の設定
  「WindowsでTortoiseSVNを使う」を参照ください。
  - 秘密鍵/公開鍵の作成
  - 公開鍵をサーバに設置
    SSHでログインして以下のファイルに公開鍵キーを置きます。※既にあれば末尾に追加します。
    　~/.ssh/authorized_keys
  - PuTTYエージェント(pagent.exe)の起動
    
    [スタート][すべてのプログラム][PuTTYごった煮版][Pageant]を選びます。
    タスクトレイのアイコンを右クリックしポップアップメニューの[鍵の追加]を選び
    秘密鍵のファイルを選択します。
    　
    
    ※PuTTYエージェントを起動する（パソコン起動する）度に[鍵の追加]を行う必要があり、結構面倒です。ショートカットを作成し「リンク先」のコマンドラインのオプションに秘密鍵のファイルのパス（複数可）を指定すると起動時に自動で鍵の追加を行ってくれます。
    　
    さらにそのショートカットを[スタート][すべてのプログラム][スタートアップ]に置けば、パソコン起動する度に鍵の追加をしたPuTTYエージェントが自動起動できます。
    
    ・ショートカットの「リンク先」の例
    "C:\Program Files\putty\pageant.exe" "C:\Documents and Settings\user\My Documents\id_rsa.ppk" "C:\Documents and Settings\IshioTakashi\My Documents\user.ppk"
    ※ \ は半角の\(円記号)です。

○TortoiseSVN の利用

デスクトップや適当なフォルダで右クリックし、ポップアップメニューの[TortoiseSVN][リポリトジブラウザ]を選びます。

URLに svn+ssh://user@user.sakura.ne.jp/home/user/local/svn/repos/project1/trunk を指定して参照できればOKです。

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